お子さんを取り巻く食生活でまず何を取り組むと良いのか、迷う方も多いことでしょう。1つ1つ丁寧に取り組んでいくことで、食生活は大きく改善します。
ここでは「白砂糖の問題点」、そして「代用すると良い」食材について説明します。
頭脳の働きにも影響する白砂糖
甘い砂糖が日本に本格的に用いられ始めたのは、日清戦争に勝ち、台湾を領有するようになってからと言われています。砂糖が虫歯の原因になることは、周知の事実ですが、実は脳にも多大な悪影響を及ぼします。現在、白砂糖を用いた食品はケーキやキャンディ、ジュース、安価なお総菜などありとあらゆるものに入っています。
そして、白砂糖は大脳の抑制の機能を低下させ、自制心を失う作用を起こします。神経の疲労を招き、全身の内臓の働きを弱らせ「頭の働きを低下する」ということが実験でも検証されています。
カルシウムの吸収を阻害する白砂糖
シカゴ大学のシドニー博士は、扁桃腺炎などの炎症は、玄米、黒パンではなく、白砂糖および白米、白パンなどをとりすぎているためだということを統計的に示しました。また、同大学のポーデス博士は「化膿は、全く白砂糖の害による血液のにごりに比例する」と述べています。
つまり、化膿するのは、白血球が化膿菌に負けた死骸で、血液が酸性に汚れた結果であることが分かるのです。
白砂糖を多く食べすぎると、一時に大量のビタミンB1が消耗され、またカルシウムも大量に消費されて、ビタミンB1、カルシウムの欠乏がおこり、血液が酸性によごれて病気になりやすくなるのです。
白砂糖をやめて起きたこと
白砂糖の食べ過ぎで不妊症、冷え性で子宝に恵まれなかった人が恵まれたり、不登校の生徒が通学できるようになったり、種々の慢性病が治るケースも多いです。毎日の食生活を改善することで、健康を手にすることができます。
まずは、白砂糖を料理で使用することはやめましょう。精製された「白い食べ物」は栄養価が低い傾向にあります。「茶色い砂糖」を選ぶようにすることで、栄養をとりながら、おこさんの親しみやすい味にすることができます。
栄養いっぱいの食材をとりましょう
できるだけ、甘いものは食後に与え、胃の負担を少なくすると良いでしょう。黒砂糖を使用した梅ジュース、あめ、ゴマ、ピーナツを使用したレシピもあります。また、砂糖を使用したものばかりではなく、季節に合った果物も体は喜びます。
白砂糖のと黒砂糖では100gずつに対して、白砂糖はカルシウムが1mg、黒砂糖は240mgと大きく栄養価の差があります。はちみつも甘い食べ物ですが酵素が豊富で、アルカリ性の性質なので、質が大きく異なっています。
精製されたもの、食品添加物や加工物をとることで、将来的に病気になる可能性が高くなります。小さなうちから「本物の味」に慣れ、日本の食に合ったものを食べるようにしましょう。